ビジネスエンジニアリング研究室で学ぶ理由

研究室のキーワードは、「研究」と「国際化」

研究室のメンバーは、日本人と留学生がほぼ半分ずつ。交換留学生の受け入れも積極的に行われ、日本人メンバーも多くが留学を経験します。社会人学生も多いので、毎回のゼミでは経験豊富な社会人、留学生、新卒と多様なメンバーで議論が活発に行われます。言語はもちろん英語。日常的に英語漬けになれる環境です。ここまで国際的な研究室は、日本でも珍しいのではないかと思います。(日本語でより深い議論をするための日本語ゼミも別に開催されています。)

私は、ビジネスエンジニアリング研究室在籍中に、デルフト工科大学(修士)とスイス連邦工科大学(博士)に留学を、研究員時代にはマサチューセッツ工科大学に研究滞在をさせてもらいました。SDMに戻ってからも、常に少なくとも2-3名の交換留学生が滞在しており、交流のネットワークがどんどん広がります。以前は英語を全く使わない業界で仕事をしていたので、留学するなんて想像もしていませんでしたが、BE研の環境をフル活用しグローバルな仕事のキャリアアップに向け第一歩を進めることができました。

BE研の研究テーマ

ビジネスリエンジニアリング、マーケティング、持続可能な都市、スマートシティ、コンパクトシティ、震災復興、エネルギーセキュリティ、少子高齢化、電気自動車、パーソナルモビリティ、ことづくり、グリーンサプライチェーン、レジリエントサプライチェーン。これらは、ビジネスエンジニアリング研究室のキーワードのひとつです。 BE研では、ビジネスの問題から、エネルギー・資源問題、マーケティング、社会システムまでメンバーそれぞれが様々なテーマで研究しています。産官学での共同研究も多く、企業や官庁の方に意見を伺う機会に恵まれているのもBE研の特徴です。

研究アプローチ

BE研の研究テーマで共通しているのは「システムズアプローチ」。ビジネスや社会の問題を、定量的分析・定性的分析の双方から研究します。最適化手法や消費者行動分析、エージェントベースのシミュレーション、DSM、ライフサイクル評価、システムダイナミクスなど、BE研で学んだ手法は研究以外でも実世界の問題を考える上の基礎的な素養として役立っています。

SDM入学のきっかけは、30代を前にキャリアを悩んだから

私は学部卒業後、企業に数年務めた後、20代後半でSDM修士課程に入学しました。毎日の仕事はとても楽しく充実していましたが、将来の長いキャリアを考えた時に、選択肢や可能性を広げたいと大学院進学を考えました。SDMは、実践的な授業がとても多く、第一線で活躍される著名な方をお招きした講義も多く行われます。デザインプロジェクトでは、もの・サービスを調査、デザイン、検証、提案する一連の作業を通じて、実社会では協業することの少ない業界や職種、年齢の異なるチームメンバと苦しみながらシステムデザイン・マネジメントを学びます。そして、最も多くの時間を投じる研究活動。何が課題なのか、何を解決したいのか、実験、検証と何度も試行錯誤を繰り返しながら、論理的思考や物事の考え方を学びます。文章や文言ひとつひとつに悩み、精査していく過程で得るものは、ビジネスでのプレゼンテーションや文書作成にも通じるのではないかと感じました。 BE研には、私以外にも仕事を辞めてキャリアチェンジをされた女性が何人かいらっしゃいます。皆さんが活躍されている姿を見て、刺激をもらっています。

まずは気軽にコンタクトしてみてください

BE研は、先生方も学生もとてもオープンです。研究室見学や、メールでの相談など気軽にコンタクトしてみてください。

野中朋美氏の業績はこちらに掲載されています。